委託販売、という形

COVID-19の感染拡大に伴って激減した今年の「対面販売イベント」。
それまでイベント出店で自分の作品を販売していた作家さんたちは、
他の方法での販路を拡大した(せざるを得なかった)1年でもありました。

対面以外、というと主なところでは

「常設の委託店舗への委託」
「商業施設などでの期間限定の企画展への委託」
「ギャラリーやカフェでの一部対面での展示販売」
「ウェブサイト上でのオンライン販売」

などが主なところでしょうか。

6月以降には徐々に対面イベントも再開されて、
感染症対策をしながらのイベント復活という形もありました。

私たち海蒼 絵葉書館は、メインをオンラインにし、
6月以降はごくごく限定ながらギャラリー、イベント、ワークショップなどにも参加してきました。

一方で現在の長期委託は栗山町の「くりやまクリエイターズマーケット」1件のみ。
実は、「長期の委託」という方法があまり得意ではないのです。
短期の企画展みたいなものであれば嬉しいのですが、
長期はお誘いも、基本はお断り方向…
(でもお買取り・卸の形でのご依頼は喜んで承っております)

長期委託はほとんどの場合、
・月額基本料
・売上からの手数料(10~40%)
のどちらか、または両方の経費が発生します。

例えば商業施設(個人経営のお店ではなく)で月額委託料が10,000円だとします。
そこに売上手数料が30%ほどかかったとします。
これはわりと一般的な金額設定だと感じます。
その場所で1か月に30,000円の売上があった場合、手元に残るお金は11,000円。
そこから原材料費、制作する自分の技術料、納品の時の時間や経費などを引いて考えなければなりません。

ものづくりがとにかく好きで、他のお仕事もしつつ作った作品でそれだけのお金を手にできるなら十分嬉しい!という考え方もあるでしょう。
ただ私たちはそうもいきません。
「11,000円では辛い。
その何倍かの売上目標をコンスタントに達成したいなら、目標の3倍の在庫は置いておきたい。」
そう思うと、制作も納品も含め労力は相当なもの。
また委託はただ置いておくだけではなかなか手に取ってもらえません。
長期の委託であればあるほど、作品の入れ替えやスペースの整頓などこまめなメンテナンスも必要です。

委託料が基本料のみ、または手数料のみであればそこまでシビアに考えなくても良いかもしれません。
それでもやる以上はそれなりの手応えを、と思うと、在庫やメンテナンスの手は抜けないのです。
ところがそのマメさが、私たちには足りないんです……(笑)

それであれば写真を撮ったり発送したりの手間はあっても、オンラインの方が私たちには合っている、と思うのです。
対面には劣るものの、メールやメッセージを通じて直接お客さんとやりとりをすることもできますしね。

委託、展示販売、オンライン。
作品が人それぞれなように、得意とする販路も作家さんそれぞれ。
対面イベントが激減した分、新しい販路の形を見出している方も多いと思います。

それはそれで楽しいです。
でもやはり1日も早く、
感染症の心配なく安心して対面イベントが開催・参加できる日が来てくれますように
と願わずにはいられません。

wrote by はるか

というわけで今日も元気に(笑)オンラインでやっています↓

Webショップは→https://shop.seasow.net/
Creema店は→https://www.creema.jp/c/seAsOw/item/onsale